退屈な話

「書かないことは、なかったこと」 せっかくパソコン持ってるので日記を書きます。

対戦格闘ゲームでイライラしてコントローラを壊してしまいがちな話

・“コントローラークラッシャー”、その華麗なる遍歴。

みなさま、対戦格闘ゲーム(通称:格ゲー)というものをご存知でしょうか。『ストリートファイター』や『鉄拳』といったタイトルは、普段ゲームをプレイしない人でもご存知だったりそうでなかったりするかもしれません。

タイトルは様々なれど、対戦格闘ゲームの醍醐味といえばもちろん人対人の手に汗握る対戦であります。「対戦相手の手の内を読み 、ボコボコにする」、この快感ばっかりはファイナルファンタジードラゴンクエストなどの一人用ゲーム、あるいはモンスターハンターのような共闘をメインに据えたゲームでは味わうことができません。

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さて、問題はこのような対戦スタイルにあります。勝者がいるということは必然、そこには敗者もいます。一人用ゲームでただのデータに負けるのとは違い、血の通った人間相手に負けるのは正直、“ピキッ”と来てしまうんですよね。深夜、負けがこむあまり暴言を喚き散らすくらいならまだかわいいもので、もっとひどい時はモノに当たってしまいます。わかっているんです!大の大人がたかがゲームでモノに当たったりするものではない、と。でも湧き上がる衝動を抑えきれなくなる、そのくらい対戦格闘ゲームは人をアツくさせるんですよね。

さて、一般に格ゲーで用いられるのは普通の人が思い浮かべるコントローラではありません。ゲームセンターの筐体を模した「アーケードコントローラ、」(通称:アケコン)で操作するのがメジャーです。

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このアケコン、実物をご覧いただければわかるんですがめちゃくちゃでかいし重いです。重さは2kg〜3kgといったところで、鉄の箱といった様相を呈しています。お値段も1万円で買えるものもあれば3万円するものもあるなど、通常のコントローラより値が張るものです。

実は恥ずかしながらワタクシ、このアケコンをここ一年で3台ほどダメにしてるんですよね(ちなみにテレビのリモコンも1個バラバラにしています)。壊してもなんだかんだ要り用なものなのでその都度買い直しています。これではお金がもったいない!

そこで今回はどうしてコントローラを破壊しまうほどイライラしてしまうのか、別のジャンルのゲームと比較することでその原因を探り、もうこれ以上コントローラを破壊しないための対策を考えたいと思います。なおこの記事で言及される「格ゲー」とは、もっぱら『ストリートファイターV』のことです

 

・格ゲーとハースストーンの違いから、格ゲー固有のイライラ要素を考える

今回格闘ゲームと比較させていただくのは、世界中で大人気のデジタル対戦カードゲーム『ハースストーン(Heathstone)』です。このゲームは2年くらい前にリリースされたゲームで、たくさんあるカードから自分で選んだカードの束(デッキといいます)を使ってほかのプレイヤーと対戦するゲームです。

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このゲームは対戦ゲームの性としてやはり勝者と敗者を残酷に分けてしまいます。しかし自分は不思議とこのゲームではあまりイライラしないんですよね(人によってはスマホを叩き壊しかねないくらい激昂するらしい)。この違いは何に由来するのか、以下で3つのポイントを挙げたいと思います。

(1)勝敗に運が絡む

カードゲームではデッキから手札をひいてプレイする関係上、少なからず運の要素が絡みます。手札のひきだけでなく、ハースストーンには様々なランダム要素が盛り込まれており、これが対戦をマンネリ化させない、初心者でも上級者に勝てる要因として機能しています。

人によっては「初心者相手に運で負けた!ムキー!!」となることもあるでしょうが、自分は「運じゃあしょうがないな」となって許せることが多いです。

これと違って格闘ゲームは基本的に運の要素が絡みません。自分の操作するキャラクターの動きはすべて自分で制御できるし、与えるダメージが確率で変動するなんてこともありません。だから通常、初心者は上級プレイヤーにはさっぱり勝てません。うーん硬派なゲームだ。だから負けを運のせいにできず、イライラがたまってしまうのかもしれません

(2)徐々に趨勢が決し、“詰み”に至る

カードゲームは、カードを用いて行うボードゲームの一種なので将棋や囲碁とも少し似たところがあります。最初は同じ枚数の手札からスタートしても、カード同士の衝突を繰り返して有利な交換を通して互いのプレイヤーのリソースに差がついてきます。そして最後にはどうあがいても負けてしまういわゆる”詰み”の状況に追い込まれてしまいます。

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格ゲーでは体力ゲージなどのリソースを奪い合うことで有利、不利な状況が傾くことこそあれ、詰みのような状況に陥ることはまれです。体力に大きく差が開いていても、相手の行動を読みきりさえすれば夢のような大逆転も可能なのです。逆もしかりでどれほど自分の優位が確かな状況でも、あれよあれよと逆転を許してしまうこともあります。これはきつい。

一見負けが濃厚に見える状況でも、逆転の言っては必ず残されている。この事実が試合に負けた時に「あの時、ああしていれば!」という後悔を生みイライラしてしまうのでしょう

(3)使うハードの値段の違い

身もふたもない話をしますと、高いものを壊すことができるほどお金持ちじゃない自分は「最悪壊れてもまた買いなおせるし」という打算のもとにモノにあたっている節があります。ハースストーンはパソコンやスマホをでプレイします。これらは買いなおすとなれば少なくとも5万円はするもの。そうそう払える額ではありません。

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対してアケコンも1万円以上するとはいえ中古で買えば5000円などで買えたりします。その差なんと10倍!だからアケコンを何度も買いなおしてしまうんですねえ。

 

・じゃあどうすんの!

ここまでハースストーンとの異同の考察を通じて、自分がアケコンを壊してしまう原因が明らかになりました。

まとめると「運や他人のせいにできず」、「逆転もできたのに負けてしまったという気持ちから」、「まあ安いし」ということでアケコンに魔の手が及ぶわけです。

そこで自分は、自分に納得のできるプレイをすることでイライラを軽減できるのではないかと結論します。

具体的な対策として、適当にプレイせずに「この攻撃はこういう意図で振った」「ここで相手にこの選択肢を取られると負けるけど、リスクを背負って攻めるぞ」という明確な意図をもってプレイしようと思います。

次にハードウェアの問題ですが、実は買っちゃいました。いいコントローラー。世界大会2位入賞で、このブログでもじつはちょいちょい言及されているふ~ど選手も使用しているモデル「MadCatz Tournament Edition S+」を某アマゾンでポチってしまいました。お値段定価でなんと2万5000円!これなら俺もなかなか手を出すまい。

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以上、格ゲーでアケコンを壊してしまう話でした。これらの対策が功を奏したかどうか、また随時ブログで報告していこうと思います。ではまた。